日本語を勉強している英語ネイティブの人にとって、
日本語の「は」と「が」の違いは難しいそうです。
つい最近、”What’s the difference?” と尋ねられました。
確かに、説明が難しい。
何が難しいかというと、英語には「は」と「が」に相当するような
単語?部品?がないからです。
「私は買い物に行きます」は”I go shopping.”
「私が買い物に行きます」も”I go shopping.”
では、どうやって表現するのでしょうか。
それは、「音」で表現します。
英語にはProsodyという音楽の様なものが存在し、
その音で様々な意味を表現するのです。
(prosodyの説明はこちら)
ごく自然な事実として、「私は買い物に行きます」と言いたい時には、
“I go shopping“のshoppingの部分にstressを置きます。
(stress が置かれた単語にはより時間をかけ、ピッチの変化が大きくなります)
対して、誰がいくの?あなたが行く?などの会話がなされた上で
「私が行くわよ!」というニュアンスでいう場合
“I go shopping.” とIの部分にstressを置きます。
つまり、英語でのメッセージは、
使われている単語や文法だけで判断するのではなく
音に依存する意味を理解することが非常に重要なのです。
もっともっと細かく言うと、
“I didn’t say he went shopping yesterday.”
と言う一つのセンテンスも、
「音」を変えるだけで
7通りの違った意味を持つことになるのです。
だから英語をインプットする際には、
様々な背景や感情が入っている
生きた英語の音を入れる意識をすることで
この様な「音」の持つニュアンスも一緒に知ることができます。
メッセージに「音」は欠かせないのです。
※発音集中Advancedでは、Prosodyにも取り組みます。